濱崎道子 書の世界



知られざる美しき交流
―新発見の手紙と合作作品―
「川合玉堂と清水比庵」展 オープン!!
2008/5/13(火)-6/15(日)10:00-17:00
玉堂美術館・櫛かんざし美術館・いもうとやの3館
主催:玉堂美術館

ギャラリートーク
2008/5/31(日)13:30-16:00
会場:小澤酒造酒蔵 青梅市沢井2-770 沢井駅下車徒歩5分

1. 田中正史(小杉放菴記念日光美術館)「比庵歌の原点日光と歌人としての確立」
2. 宇佐美江中(日本画家)「御嶽時代の偶庵と比庵」
3. 座談会「川合玉堂・清水比庵の知られざる美しき交流」
  ・浦野榮一(文化財調査委員・俳人)・小澤恒夫(玉堂美術館館長)
 ・清水保夫(元青梅美術協会会長)・杉本 洋 (日本画家)・ 司会 清水義光 (美術家)

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2004年03月27日

国立オシフィエンチム博物館(1)

ポーランドの旅が決まった時、どうしても行ってみたいところがアウシュビッツでした。出かける前、映画「シンドラー リスト」「戦場のピアニスト」などを見直したり、エンカルタやホームページを検索して調べてはみたものの、断片的なつけ刃の知識ではどうにもならず、やはり現地に行って見たいと思うようになったのです。
第二次世界大戦中の5年間、アウシュビッツ収容所はナチス・ドイツによって占領された国の人々に恐怖感を与え続け、百数十万人もの命を奪った殺人工場でもありました。現在、アウシュビッツとビルケナウは国立オシフィエンチム博物館として保存され、1979年に世界遺産にも登録されています。
「ARBEIT MACHTFREI(働けば自由になれる)」の標語のある収容所の正門を入ると、赤レンガの建物が整然と並び、果たしてここが強制収容所であったのかと見紛う程でした。しかし、一歩 建物内に入るや否や、当時の収容所内の様子が具に展示され、眼を覆いたくなるような現実を直視せざるをえませんでした。
収容所に着くと、すぐさま選別が行われ、労働者にならない老人、妊婦、赤ん坊は、ガス室に送られ殺されました。選別に残った人々は、男女とも丸坊主にされ、12時間以上も働かせられました。収容所は不衛生極まりなく、伝性病や栄養失調でたちまち死に追いやられました。
これらの人々の遺品の数々が展示されていました。遺品は30畳ほどの部屋に無造作に山積みされ、ガラス越しに見ることができます。カバン、くつ、メガネ、そして髪の毛など、その数の夥しさに圧倒され、ここでどんな事が行われていたかが、ようやく理解できたように思いました。遺品の中には、年はも行かぬ子供の靴や人形や無造作に切られ三つ編みの髪の毛などの他に、その髪の毛を原料にして織ったという織物がロール状で展示してありました。布団の綿代わりにも使用したとのことでした。

2004年03月08日

千の風になって

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわったています
秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわったています
千の風に 千の風になって
あの 大きな空を 吹きわったています
あの 大きな空を 吹きわったています

この詩は作者不明、日本語詩は新井満さんです。「千の風になって」の本を読んだとき、52歳で急逝した妹のことを思い浮かべました。妹は生前に墓地を買い求め、墓石の文字を書いて欲しいと言ってきました。早々と墓標などを書くのは、気が進まないので断りましたが、それでも催促するので否応なしに書きました。しばらくして、案じたことは現実となり、妹はその墓に眠ることになってしまったのです。真新しいお墓を拝むのがつらくまた、妹の死を信じられずに半年後、チベット・カイラス巡礼の旅に出ました。過酷な旅の間に母や妹が身めぐりに現れ、旅の安全を祈り、励まし続けてくれました。遠くに逝ってしまい、もういないと思っていた人が、いつも自分の身回りに居て、見守ってくれているだなーと強く感じた瞬間でした。それは、「千の風になって」そのものだったかもしれません。妹は墓を急いで作ったけれど、魂は遥か彼方の天空にあり、何者にも気兼ねすることなしにいることを知り安堵しました。生前、周りの人々に気遣いばかりしていた妹は、天空に最も近い国・チベットの空を飛天になり翔けているのだと思いました。千の風にのって悠然と翔けていたのです。
「私のお墓の前で 泣かないでください。そこに私はいません。眠ってなんかいません。一陣の風にのって この大きな空を 吹きわったています…」





3行伝言板