濱崎道子 書の世界


 
2007年9月
- YEBISU GARDEN PLACE 13th Anniversary Event -
    『書(KAKU)~想い、筆にのせて~』を開催

9/24(祝)に濱崎道子が出演します。
詳しくは 、 ガーデンプレイスをご覧下さい

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2004年08月21日

言葉の力

立秋も過ぎたというのに連日暑いですね。アテネ・オリンピックのメダルラッシュに日本中が湧き上がり、その熱気で猛暑が加熱しているのかもしれませんね。
つい先日まで激しく鳴いていた蝉も何時とはなしに姿を消し、アキアカネの飛び交う田んぼには稲穂が色付き、季節は確実に移ろっています。
そんな折、昨年ご主人を亡くした友人から、久しぶりの手紙が届きました。

―この1年は、過去60年間でもっとも長く、つらく悲しく重苦しい1年でした。立ち直るには多くの時間が必要でしたが、そんな中、お母さんを亡くした悲しみを百九十首の短歌を作って心が癒された、という知人から手紙がありました。はじめは、「私には短歌なんてできない、とてもそんな気持ちにはなれない」と思っていましたが、ある時、何気なく言葉を並べてみたら、自分にもできるかもしれないと思うようになり、一周忌までに70余首ができました。
気がついてみたら、今まで胸に詰まっていた思いを一つひとつはき出し、5月頃には気持ちがずいぶんと楽になっているのを感じました。今は、落ち着いた気持ちで過ごしております。
新盆には「君を想いてこの一年」と題した手書きの歌集を供えました。――

便箋6枚にびっしりと書かれた端正なペン字を読みながら、短歌によって悲しみを乗り越え、心の安定を取り戻したことに安堵しました。短歌を作ることにより、自分を見つめ直すきっかけになったのでしょう。誰かに見せるために詠む短歌もありますが、日記のように記録として、あるいは、心の吐露として詠む短歌もあると思うのです。
私は子育ての時、成長記録としての短歌を詠んできました。今にして思えば、短歌を詠むことにより、仕事と育児の忙しさから一時開放されていたのでしょう。
その頃のことを思い返し、改めて「言葉の力」を痛感しています。
 大粒の涙をためて反抗す 二歳の娘 我が家の女王











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