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風は冷たく強いのに
日差しは明るい春のいろ
日がな一日を海辺に佇ちて
飽かずに眺む
さざなみ揺ぐ
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このところ命について考えていたら、少々疲れました。
もう、助けられないと思われた患者さんは、 だーれもいない個室で、うつろに眠ることしか 選択肢はないのでしょうか。 眠っていらしゃるるO先生に、恐るおそる声をかけてみたら 眼を醒まされて、持参したAush展のアルバムに 眼を通されました。 作品の一つひとつを丁寧に見て頂きました。 しばらくすると、お疲れが出たのか何時の間にか 元の静かな眠りに入っていらっしゃいいました。

Aush展をご覧頂いた方からの感想です。
写真も解説も一切ないのに、
あそこで無念の死を遂げた人たちの思い、
それを感じられた先生の思いと私自身の思いが
重なった瞬間でしょうか、
急に涙があふれてきました。

急に会いたくなりました。
形見となった花ざくろ
カサコソ蠢きはじめます。
春一番の吹き荒れる
竹林をぬけてまいります。

抜けるよな 冬空高き早朝に
想いは春いろ
ガーベラ届く

Aush展―アウシュビッツにて―
盛況のうちに会期を終えることができました。
大勢の方々にご覧頂きまして、
ありがとうございました。
次回の鳩居堂での書展は、
平成20年9月23日~28日の予定です。

筆 いのち

Aush展会場
会期 2月20日(日)PM5:00終
会場 銀座・鳩居堂3階画廊

雪解けの風吹きやまぬブジェジェンカの
村にこだます無念の叫び

わたしの望みは 死んでからも生きつづけること

いよいよAush展オープンです。
アウシュビッツ開放60周年の追悼式典が先日行われました。
式典開始は、60年前に欧州各地から集められた収容者を運んで到着した汽車の警笛だったそうです。

今日、展覧会の飾り付けをしました。
アイシュビツを訪ねた時の想いの作品を群ですので、渋柿を塗った額縁の表具でシックで落ち着きのある作品に仕上げました。飾りを極力省き、シンプルな展示にしてみました。
ぜひ、ご覧下さいませ。

愛ーLoveー

中世の建物や町並みががそのまま残る
クラクフの街には、
二頭立ての馬車がヒズメを鳴らながら
のんびりと広場を走っていました。
もちろん、観光用ですが……。

引っ込み線のレールに供えられた白い花束。
さまざまな思いを胸に、訪れる人は絶えない。

長時間、貨物車に詰め込まれて行き着いたのが
ここ、アウシュビッツ強制収容所でした。
鉄道の引込み線でおろされた人たちの中には、
将来の生活に備えて、コップや金おろしの類まで
限られた荷物に入れてきていました。

死の壁といわれ、
正面の黒いブロックの前で
多くの命が奪われました。

アウシュビッツ強制収容所は現在、博物館として世界遺産に登録されています。
同じ過ちを繰り返さないための「負の遺産」として、犠牲になった人たちの灰が展示されていました。

昨年ワルシャワ・クラクフを訪れたのは、街角に積まれし雪のまだ残る3月のころでした。
ワルシャワからクラクフまでの移動は、特急電車で約一時間ほど。
車窓からの眺めは、雪国新庄を思わせるものがありました。次々の展開する景色をデジカメに撮って楽 しみました。

アウシュビッツ収容所の入り口にあるスローガン
"ARBEIT MACHT FREI"
まさに「働ける限りだけの命」でした。
学生の見学者も多く、平和学習をしていました。

ポーランド クラクフ近郊のベリチカ岩塩鉱は世界遺産の一つです。
坑内は観光地になっていて、教会・郵便局もありました。
塩のシャンゼリゼ、見事でしょ。

風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて…

久しぶりに行きつけの雑貨屋に行きました。
女主人のHさんは肝硬変のため体が不自由になっていました。
ガレージを改造した6畳あまりの店なのに、彼女の傍に居るだけでホッとするという人が多く、今日も入 れ替わり立ち代りの客で賑わっていました。いつもと変わらず気さくな明るさで対応している姿に、とも すれば病後のことなど忘れてしまいそうでした。
少々疲れ気味のだった私は、Hさんのほっくりとした心に接し、いつしらに日脚の伸びた夕茜の空に包 まれているたような気分になっていました。