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百年ぶりに行われた青松寺さんの授戒会に参加しました。戒師は木崎浩哉老師様、教授師は喜美候部宗一方丈様、引請師は林秀頴老師様、説戒師は金子真介老師様、直断長は新美忍雄老師様のほかに、全国各地から集まった総勢70名のお坊さん方が、われわれ90名の戒弟のためにご尽力くださいました。先代の方丈さまの悲願でもあった百年ぶりの授戒会は、20年ほど前から計画が進められていたそうですが、途中に先代の方丈さまがなくなられたこともあって、今年になったと伺っております。若いお坊さん方も多く参加し、新しい寺の在り方を模索しながら、一年間にわたり知恵を出し合い、12回の事前講座も行われたのです。そんな経緯のある授戒会だけに、皆真剣で並々ならぬものを感じました。皆が皆、それぞれに精一杯の取り組みをされたのだと思います。
6回の説教をされた説戒師さまは最後に、「私はこれで全部を出し切りました。途中、悩みに悩み、自律神経失調症にもなりました。そこでまた考え直し、今回これで最後の説教を終えました。私に出来ることはこれが全てです。他にはありません。」と言い切られました。それほどまでに、熱の入ったものでした。
他の事についても言えることで、青松寺さんという古刹の格式を重んじながらも、随所に新しい形を取り入れた、未来の寺の在り方・役割などをも示唆するような、行き届いた側面の見られ授戒会だったように思います。典座(食事係り)さんは、「しっかりと食事をとり、立派に授戒が出来るように。」との配慮から、バランスの良い食事をだしてくださったことも有難かったです。だただ感謝の気持ちでいっぱいです。
授戒会のクライマックスは、なんと言ってもお血脈を授かる儀式です。初めてシュミダンに上ぼらせてもらいました。戒師様はじめ5~6人の老師様方がそのシュミダンの周りを経を唱えながら廻ってくださるのですから、恐れ多く、また勿体なくて身が縮んでしまいました。何とも言えない不思議な経験でした。
「今日からあなた方はお釈迦さまの仏弟子、戒弟です。戒弟になったからと言ってお終いではなく、これからが皆さんにとって苦行の始まりなのです。この先、たとえ苦しく辛い事があったにしても、シュミダンに上った時の気持ちを思い出せば、どんな事もきっと乗り越えられるでしょう。」と、授戒会の最後の最後に老師様から伺ったお言葉でした。

戒師さまをお見送りする 04.06.06