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05.12.07 横浜市青葉区
「自分の周囲2m以内に居る人のことを大切にすること。地域の人とのかかわり・地域の人々がどれだけ協力してくれるかなどが映画製作上非常に大切。地元の青年団の協力がとても助かった。」と語るのは、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品『殯(もがり)の森』の監督河瀬直美さん。
「第3回逗子湘南ロケーション映画祭」2日目の9日は、『殯(もがり)の森』の上映と河瀬直美監督のトークがあると聞き早起きをして逗子に直行した。前々から観たいと思っていた映画に加え、監督の河瀬直美さんに人間的な魅力を感じていた。さすが河瀬監督の人気が人を呼び、会場10時を待たず観客の長蛇の列。すでに当日券は売り切れである。白い衣装で壇上に現われた彼女は、飾り気がなく楚々として魅力的。言葉を選んで語る口調も好感がもてる。
作品にこめた想いについて、「生がここにあって、生きる喜びを感じられ、さらにそのいのちは受け継がれていく、と言うことを伝えられたらいい。リアリティーを出すために普通の人が演じた。演技が出来るようになるまでジット待つことが必要。そんなわけで、キャストを選ぶ基準は忍耐力のある人。」さらに「森が主人公のこの映画では、虫・鳥・風の音・水の音・木々の揺らぎなど自然の音に包まれている。そんな中から、生きているという気配を届けられたらいい。そしてあとからジワジワときて、さらに10年後20年後に思い出してもらえたらいいなー。」
今後の活動としては、「映画祭に独自性を持たせ、そこに行かなければ見られない地区ならではのイベントが必要。文化・芸術が生きることを考えるチャンスにしたい。本物が生まれれば経済もついてくる。人間元気でいたいので、国境を越えての映画祭をやりたい。先ずは信じて・信念を持って・実現し・続けていく・奈良の田舎の姉ちゃんが・国際で認めてもらえた。」と話す。
奈良での生活は、祖母をデイサービスに、3歳の息子を保育園に送り届けてから出来る範囲内での映画製作であるという。グランプリ受賞の監督の日常生活とは思えないことを平気でやってしまう彼女ってすごいよね!!今の今を充実して生きているって感じ。昨日は新百合丘の映画祭出席のため奈良から上京し、今日はこのトークが終わったら急いで帰奈良するんだって。「息子が待っているから。」という監督は、「このしなあかんと言うことはないからね!」を地で行く女性(ひと)である。