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「胆力」
『あの人とこんな話』という新聞欄で、(社)日本・ラテンアメリカ婦人協会名誉会長 園田天天光さんのことを知りました。「人生の修羅場では静かに待つ。腹をくくれば、事は動きます」という大きな見出しと、美しい正装の着物姿に眼を魅かれた。天天光さんは最年少28歳で日本初の女性衆議院議員になり、市民運動のリーダーとして活躍し、後に園田直氏と結婚。当時の日本にあっては様々の風評にもあったようだ。
「でも、何一つ弁解しませんでした。人生にはね、いくら話しても理解してもらえない修羅場がある。あなたにも訪れるかもしれない。そんな時はただただ腹を据え、肝の力で受け止めて、真心で応じるしかないのです。」1919年生の89歳。
「ここで何をしたいのか、何のためにここに居るのか。目標を定め、真心でそこへ向かうこと。男も女もなく、仕事も人生も、命に感謝して積極的に生きよ。」という、「胆力」を持ち続けられた天天光さんならではの深い言葉に感銘し、常々自分の感じていたことと響きあって「丹力」の書となる。人生教訓にしたいものである。
(掲載記事・6/2朝日新聞朝刊21面 「あの人とこんな話」)