【日常に戻る】

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 震災発生以来、度重なる余震や避難所の被災者のことを思い、何も手につかな状態であった。予定していた旅をキャンセルし、イベントや研究会の全てを中止し、さらに電車で行く用事も止めて自宅に籠り、テレビに釘付けの2週間であった。いわゆる自粛である。出来ることといえば、ささやかな義援金を送ることぐらいで、次第に落ち込んでいった。

「今日も寒いですね。浪江の友達のご主人やっぱり亡くなっていました。入院中だったので別々に避難する事になり、ご主人はヘリコプターに乗る寸前に亡くなったらしく彼女は避難先で知らされたそうです。立ち入り禁止の地域で遺体は体育館に安置されたままの由。面会も許されず避難先で苦しんでいました。電話口で言葉もなく、お互いの嗚咽で苦しみをわけあいました。原発事故については言うに及ばず。溜め息と不安ばかりが募ります。」という友達のメールにさらに心が痛み、気持が萎えさらに気力を失っていくのわかった。自分までが被災者になったような気分になっていくのである。病的症状の始まりだったのかもしれない。

そんな時、書道雑誌『日本書法』が届いた。掲載されている書作品に眼を通していると、次第に書に励まされていく自分がいた。これまでに、「あなたの書に励まされる」「書からパワーをもらった」などと言われていたが、今回は他の人の書や言葉に励まされ勇気を頂いている自分に気付いたのである。このことが契機となり、2週間ぶりに我が日常を取り戻すことが出来たのであった。

今はまだ、ミルクや毛布や薬などの支援物資が必要だが、数ヵ月後、あるいは数年後に状況が落ち着いてきたら、次に心のケアが必要になってくるとおもう。そこで、書やアート、音楽の力が最大限に発揮されと思うので、それまで制作意欲に繋げるていく必要があり、「こんな時に」にではなく「こんな時こそ」頑張って、罹災していない国民が団結して通常の芸術活動を、今まで通り継続していかなければという思いに至ったのである。

大げさかもしれないが、自分は書を通じて社会に貢献する。書は、今すぐ被災された方たちを励ますことが出来なくとも、長期戦になると思われるので粘り強く、忍耐強い東北の人たちを見習いながら、共に頑張り、書の出番を待ちたい。7月の個展はチャリテー展にしたい。

                        ☆

 ティク・ナット・ハン2011来日ツアーが、残念ながらキャンセルになリました。

 

                    

 

 

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