【NIJIIRO展によせて】

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NIJIIRO展によせて」  2012/06/24  HAMASAKI MICHIKO

 

【届けよう水も心も】 

2011.3.11東北および関東地方に未曾有の大地震が発生し、甚大な被害をもたらした。

しばらくは落ち込み立ち上がれない状態で過ごした。

そんな時、「励ましの書」を書いてほしいとの依頼があり、被災地で水の救援活動に働く水道支援チームの方たちと一緒に、応援エールの書「水・水・水・命」「届けよう水も心も」を揮毫し、その周囲に寄せ書きをした。

支援チームの皆が心に押し込んできた思いや、救援活動への訣意などを言葉に出し、それを寄せ書きにしていった。

すると、今まで固く閉ざしていた疲労や緊張感が徐々にやわらぎ、次第に元気になっていく様子が伺えた。これまでの経験から、他人に思いを伝える表現手段としての書には、思想や思いを共有できる要素が含まれていて、時には元気や勇気を与えてくれる力を備えているという感がある。

今回の寄せ書きを通じて、改めて言葉や書の持つ力の大きさを確信すると共に、震災以来落ち込んでいた自分を勇気付け、さらには、今後の被災地でのボランティア活動を始める契機となった。

 

【心のケア・書で元気を】

2011..26~4.28にかけ、松島町及び東松島市の避難所3箇所を回り「書で元気を!」のボランティアに出かけた。有志4人を募り、書・絵手紙・太極拳の担当を決め、とにかく現地に行かなければという思いが強かった。

向かった先では、被害の凄まじさに言葉を失い気持がつぶれた。体育館やスポーツセンターの玄関ロビーを避難所とする被災者の方々は、厳しい環境の最中にありながら暖かく迎えてくれた。布団の敷き詰められた体育館の通路や玄関ロビーを使わせてもらい、一緒に励ましの書をかき、みんなで寄せ書きをした。書をかくというよりも、心の叫びを吐き出す作業としての寄せ書きである。

閉ざされた怒りや悲しみの詰まった心を解放し楽になってほしいと思った。気持ちを言葉にするだけでも大分楽になるが、その言葉を書く行為は、さらに新鮮で気分のいいものである。何処の避難場所でも喜ばれ、夢中になって書き続ける子供もいた。

 

【心のケア・書で元気を】は、どのような情況にあっても、しばしホットする時間や気持を取り戻すきっかけになってくれることを願う。今出来ることはささやかなことかもしれないが、少しでも明日への活力や希望に繋がってくれることを切に思う。

 

今年2012年の1月には【心のケア・書初めをして元気になろう】を仙台と福島で行い、特に福島では原発問題の解決と一日も早い復興への願いを「絆」の大字に託し、福島から日本中に、さらには世界中へ向けて発信した。

 

4月には仙台の仮設住宅3ヶ所を訪ね、一向に進まぬ瓦礫の山に落胆しながら、先行きの見えない被災者たちの悩みなどを聞いた。

今は「点」に過ぎない【心のケア・書で元気を】の活動が、徐々に「線」となり、さらに「面」に広がることを念じて今後も活動を継続してゆきたい。

 

今回、NIJIIRO展開催にあたり、書をかくというよりも、東日本大震災で亡くなられた多くの方々の霊を鎮魂し、新たに生まれくる未来の命に望みを馳せつつ、「いのち」を紡ぐ作業を試みた。

 

 

 

 

 

 

 

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